TouchUpWeb

菱総合研究所が、TouchUpWebというFirefox Extensionをリリースしました。
このExtensionの目的は、ブラウザ依存のコードを使っているために、Firefoxでは、正常に閲覧できないページを、ビジター側で強制的に修正して、まともな表示に変えてしまおう、って物です。

08/10/25 vanjac註
TouchUpWebは、Firefox1.5を対象に作られたものです。
使おうとされる方は、その点に注意して下さい。
//個人的には、更新されていない上に、
//プロジェクトの管理に使ってるはずのBugzillaにも、全く動きが見えません。
//なので、公式サイトやサーバー自体は動作している物の、プロジェクト自体、停止同然ではないかと、
//個人的には、疑っています。

また、TouchUpWebの公式サイトからダウンロードできるTouchUpWeb同梱のGreaseMonkeyは、そのままでは、インストールできません。
最新版の使用を、おすすめします。


TouchUpWebの利用の前提として、GreaseMonkeyがインストールされている必要がありますが、公式サイトからは、GreaseMonkeyとTouchUpWebを同梱したパッケージがリリースされているので、この点に関しては、あまり深く考える必要はありません。

公式サイトは、こちら

TouchUpWebの動作は、
変な表示のページがある→ステータスバーのアイコンをクリックしてTouchUpWebサーバーに修正用スクリプトがあるかどうかを確認する→登録されていれば、それを適用する
って形です。
当然、修正用スクリプトがない場合は、修正されませんが、その時は、専用フォームで、そう言うページがあることを連絡でき、将来的に、スクリプトが作成される(可能性ですが)事になります。

現状では、未だ、登録されているサイトが少なすぎて、とてもじゃないですが、「便利」って言葉を付与することが出来る状況ではありません。
が、今後、このExtensionの利用者が増え続け、IE依存サイトの情報が揃っていけば、大変、便利な物になるのではないかと思います。

TouchUpWebは、サーバー版も用意されています。
これは、イントラネットなどで運用する場合の事が考えられています。
TouchUpWebサーバーは、マスターサーバーのスレーブとして動作し、イントラネット内でTouchUpWebを利用する際、外部のネットワークに接続する必要をなくすものです。

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タダ、このExtension、ブラウザ依存で商売を続ける連中の免罪符になりかねないんじゃないかと思います。
つまり、
ビジター:「IEに依存してるやんけ! どうにかしろ」
オーサー:「すんません」
ってのが、
ビジター:「IEに依存してるやんけ! どうにかしろ」
オーサー:「こういうのがあるんで使ってください。既に連絡してあるんで、直ぐに修正が適用できます」
って事にならんか、って事です。

三菱総研に直接話を聞いた訳じゃないですが、こういうExtensionが出てきた背景ってのは、
「いつまで経ってもIE依存のコードを書きまくるバカが居る。仕方ないから、クライアント側で、どうにかしよう」
って事なんじゃないかと思ってます。
それが、逆の方向に働かないか、って危惧ですね。

杞憂であることを祈ってます。

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