ネットを徘徊中に、こういう記事を発見。
ウィルスバスター2007を入れるとWindows防御ツールをアンインストールさせられる
Windows Difender(Windows防御ツール)は、スパイウェア対策ソフトであって、ウィルス対策ソフトじゃないから、普通に考えれば、過剰反応ですね。

そうでなければ、トレンドマイクロで、実際に競合を確認したって事でしょう。
もしそうであれば、問題です。

以前、ウィルスセキュリティーが、PestPatrolやSpybot S&Dとコンフリクトを起こすってことで、叩かれたことがありますが、それと同じ事です。
スパイウェア対策ソフトは、ウィルスにはなんの役にも立たないので、ウィルス対策ソフトとの併用が前提です。
逆に、ウィルス対策ソフトのスパイウェア除去機能は、現状では、スパイウェア対策ソフトに、全く歯が立っていません。

つまり、スパイウェアを気にする人にとっては、両者が併存できないと、意味がないわけです。

もし、自社製品にスパイウェア対策機能があるからと言って、競合を確認しているのに、それを修正せずにリリースしたとしたら、怠慢極まりない。
トレンドマイクロは、以前、WebTrapという機能が通信のボトルネックになると分かっていながら、完全に問題を解消できないまま、三年間も、この機能を提供し続けたって前例があります。
ですから、僕が予想したとおりであれば、またか、って感じです。

トレンドマイクロは、WebTrap問題以来、自らの評判を下げる行為を繰り返しています。
・WebTrap問題に絡んで、被害が拡大したプライスロト事件で、なんのコメントも出していない。
・おまけにファイアーウォールを付けたからと言って、競合製品が入っているシステムに、ウィルスバスターをインストールできないようにした。更に、ウィルスバスターのおまけファイアーウォールを無効に出来なかった。
・大騒動になった、パターンファイルが原因で、特定の環境でCPU使用率が100％になる問題
・更に、それに対する対処のまずさ。
・舌の根も乾かぬうちに、定義ファイルのアップデートで、差分アップデートをするべき対象にも、フルサイズのアップデートを行った
・社員のパソコンが、暴露ウィルスに感染
(他にも、誤検出問題が、何度か有りますが、これは、表沙汰にならないだけで、どこのソフトでもある物なので除外)

最後のは、トレンドマイクロに責任はないですが、暴露ウィルスのような、単純な偽装に引っかかる程度のセキュリティー知識しか持たない社員が居た、そして、そいつがウィルス対策ソフトを入れてなかったってのは、セキュリティーベンダーであるにもかかわらず、セキュリティーに関する社員教育が、きちんと出来ていないって事になるのではないかと思います。

閑話休題。
スパイゼロをトレンドマイクロが出したからと言って、ウィルスバスターのスパイウェア除去機能が、それと同等であるかどうか、ユーザーには分かりません。
また、それ以前に、スパイゼロが、どの程度の能力を持つかも、評価が少ないので分からない、って人が多いでしょう。
そう言う状態では、自分が信頼しているスパイウェア対策ソフトを使いたいと思うのが人情。
なのに、それを許さないってのは、どうかと思います。
僕は、ウィルスバスターは使わないので、検証することが出来ませんが、出来れば、他のスパイウェア対策ソフトで、どういう反応をするのか、確かめてみたいところです。
結果によっては、ファイアーウォール実装時と同様の、
「競合製品のインストールは許さない」
ってのが、この問題の原因になるかも知れません。

最後になりましたが、上に上げたブログに、

ZoneAlarmに対しては何も言ってきませんでした
http://a-tak.com/xoops/modules/wordpress/2006/09/16/1037からの引用

って書いてありますが、ウィルス対策ソフトとファイアーウォールソフトは通常競合しませんので、当然の反応です。
また、先述したとおり、前にやったことで、そこら中から叩かれまくったので、如何にトレンドマイクロといえど、その轍は踏まないでしょうｗ