UACの煩わしさから、ちょっと開放してくれるツール ただし、ベータ版

Vistaの安全性の象徴のような機能でありながら、
Vistaの煩わしさの象徴のような機能でもある、User Agent Control(UAC)。

その煩わしさが、少し(使用感では、かなり)、押さえられるかもしれないツールが、Nortonからリリースされています。
それが、
Norton UAC Tool
です。

このツールは、Vista標準のUACに置き換わって、動作します。

Norton UAC Tool(以下、「NUT」と勝手に略)の売りは、
起動の早さと、Don’t me ask againです。

VistaのUACは、起動が非常に遅く、場合によっては、インストーラや管理者権限が必要な実行ファイルの起動から数分たって、やっと、UACのダイアログが表示される、って事も珍しくはありませんでした。
しかし、NUTでは、インストーラを起動すると、ごく短時間で起動する様になっています。

Corel Media Oneのインストーラで試してみましたが、NUTが起動するまでの時間は、XPでのインストール開始のダイアログが表示されるまでの時間と、大差有りませんでした。

また、VistaのUACは、安全だとわかりきってる実行ファイルなどでも、それが、管理者権限を必要とする物であれば、実行する度にダイアログが開きます。
そのプログラムを常用する人にとっては、UACでの許可作業が、ショートカットのダブルクリックに続く、ルーチンワークとかしてしまいます。
また、その煩わしさから、UACを無効にしてしまい、せっかくの上質なセキュリティー管理機能の恩恵を受ける事を、自ら拒否している人も、多数おられると思います。
NUTのDon’t me ask againは、この、煩わしさから解放してくれます。

使い方は、NUTのダイアログの左下にある、Don’t me ask againのチェックボックスにチェックを入れて、allowをクリックするだけ。
これで、同じファイルを起動したときに、UACが表示される事はなくなります。

ただし、ファイル名やハッシュ値が変わるとサイド表示されるようになるため、インストーラなどでやっても無駄です。
つーか、インストーラに、この機能が有効だと、UACを無効にしているのと、大差ない。。。w

Symantecによると、このツールは、最終的には、ブラックリストやホワイトリスト方式を採り、出来る限り、自動化するのが目標だという事です。


^Norton User Agent Control Tool^^
|Licence|Freeware(Beta Version)|
|ダウンロードサイト|[[http://www.nortonlabs.com/inthelab/uac.php|Norton Labs]]|
|対応OS|Windows Vista x86/x64|

【注意】
このソフトは、ベータ版です。
ダウンロードページにも、
「実験目的でしか使用しない」ことが、確認事項となっています。
ベータ版は、通常使用するシステムにインストールするべきではありません。
実験用のシステムを用意して、そこで、実行させるべき物です。

ベータ版が、どういうものかを、理解できない、又、ご存じない方は、このツールを使うべきではありません。

<追記>
日本語化パッチもあるようです

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