存在意義、存在価値を疑うソフトを紹介する、このシリーズ。
久々のエントリーです。

今回紹介するのは、
Gmail Backup
です。

このソフト、Gmaiに保存されているメールを、ローカルにバックアップするためのツールです。
この説明だけで、「おかしい」って感じる人が多いのでは？
そうです。
Gmailには、POP3サーバーがきちんと用意されていて、アカウントを持っていれば、誰でも利用可能。
なので、メールクライアントを使えば、Gmailに届いたメールは、全て、ローカルに保存されます。
わざわざ、別にツールを用意するまでもありません。
それに、メーラー使えば、フィルタリングルールを使って、簡単に、必要なメールだけを保存する事もできます。
出来ないメーラーもありますが、したいのなら、出来るメーラーに変えれば済むだけ。

しかも、このソフト、わざわざ、メールを、eml形式に変換して保存してくれやがります。
「バックアップ」って言ってるのに、わざわざ、容量を食う方法を採るのはなぜ？

まだある。
利用するにはIMAPを有効にしなくてはいけません
って、おいおい。。。
IMAPってのは、ローカルのHDD容量に、出来るだけ負担を掛けないのが(それだけではありませんが)目的のプロトコル。
なのに、わざわざ、IMAP使って、メールを全てローカルに保存するなんて、本末転倒も甚だしい。

それに、このソフトは、
「ラベルの情報もlabels.txtとして保存」されるんだそうですが、メーラーでアクセスすれば、全てのラベルとスターを、フォルダとして認識してくれます。

このソフトにも、利点はあります。
設定する事が、ローカルでは、Gmailのアカウントとパスワードだけ、って事ですね。
Gmail側で、IMAPを有効にしなくてはいけないのは、当然ですが、一緒です。
個人的には、メーラーではなく、このソフトを使う動機付けとしては、甚だ弱いと感じます。
動機になってる人も、Web上では散見されますが…
その辺は個人の考えなので、否定する気はないです。
このシリーズは、あくまで、「vanjacが主体的判断で要らんと感じたソフト」の紹介ですので。

って事で、このソフトを使おうとしている方は、インストールする前に、もう一度、メーラーと、このソフト、どちらが良いか、冷静に考えてみては、如何でしょうか？
<関連情報>
Wikipedia:IMAP
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